ドラゴンウォール - Area /3
ドラゴンウォール /10
ドラゴンウォール - 情報
古いシャベル21番、小さいシャベル22番と23番を犠牲にして、ようやくこの伝説の壁を登りきった。
私の両足がこの鉄の砦の上に立った時、魂に響くほどの震えや満足感があった。それは砦の下から見上げていた時のあらゆる時間をも凌駕していた。
私たちの祖先は万里の山壁に穴を穿ち、ドワーフ族が誇りとしている鉄筋を山々の中に持ち込み、これによって神のように強大で残虐な巨大竜に立ち向かった。
巨大な壁の淵に立った私は、遠くの雲に包まれたアンダリン山脈を眺めていた。耳元には機械の轟音、武器のぶつかり合う音、巨大竜の咆哮が聞こえるような気がした。
私はここにもっと留まり、この光景をできるだけ詳しく歴史の中に記録することにした。
そしてエンバー技術を用いた登山装置の購入に一部の予算を投じることを考えていた。